先週の土曜日、三重県鈴鹿市の三百年蔵 東海醸造の蔵主さんをお招きして
平田寺納豆(塩辛納豆)を仕込みました。
寺納豆とは、糸を引くねばねばの納豆ではなく塩辛納豆といわれる納豆のこと。蒸し大豆にコウジ菌を作用させ塩味をつけて長期間熟成させ天日干しした保存食です。
もともと「納」の字は、お寺の僧房の納所(なっしょ=お寺の台所)に由来しているそうです。僧侶が食事をまかなった納所で作った豆ということで「寺納豆」として広がりました。精進料理のたんぱく源として重宝されたそうです。
室町時代から出回っていた「寺納豆」は、納豆の種類の中でも栄養価が高く、戦国武将たちは戦に出かけるときに疲労回復や栄養補助食として携帯していたとか。
今でも、京都の大徳寺納豆、一休寺納豆、静岡の浜納豆などが作られていますが、愛知県では寺納豆を作っているお寺はないのではないかということですので、平田寺納豆が出来上がりは、新しい歴史のはじまりかもしれません。
味噌や醤油、発酵にまつわる興味深いお話とともに塩辛納豆の作り方をお伝えくださった東海醸造の蔵主 本地さん
納豆づくりをお手伝いくださった参加者のみなさま
平田寺納豆作りを企画運営し美味しい発酵ランチを作って下さったゆいの森の古澤久美さん
みなさまに心からお礼申し上げます。
それにしても 発酵好きの人たちは、菌をたくさん纏っているからでしょうか。みなさん変わり者 いえいえ、味わい深い方が多いですね。
私も楽しませていただきました。
ありがとうございました。
またお目にかかれます日を楽しみにしています。
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